2005/5/2

テイ・トウワというミュージシャンがいて、「英語でしゃべらナイト」という番組で今日面白いことを言っていた。彼は海外のミュージシャンといろんなコラボレーションをして、作品を作っているそうだが、これは「縁」に基づくのだそうだ。これを聞いていたアメリカ人が「縁ってなに?」という話になって、そのアメリカ人は「chemistryという意味か?」と聞いたら、「もっと時間とか空間とかが関係するので、chemistryではまずい」とか言っていた。そして、
縁=synchronicity+chemistry+synergy
ということだそうだ。

これってすごいよね。


ある歴史を背負った人間たちが、ある場所でその歴史の必然に導かれるかのように出会い、そこでいろいろありながらも波長を合わせる努力して、synchronize、synergyがおきて、chemistryというわけだ。

chemistryというと、とにかく必然的な化合的反応という気がする。しかし、コラボレーションによる創造というのは「出会い」だけじゃだめだということだよね。そこでsyncronizeするための時間をかけた努力要って、さらにその場のムードみたいものもあって、そこではじめて創造が起きるってわけだね。

うーん、考えさせられるね。


2 件のコメント

  1. やまぎし より:

     私が北米での英語トレーニング授業で習った「chemistry」の口語用法は、特定の個人同士が親密になれる雰囲気の様な現象、という説明でした。「研*社・新英和・和英*辞典」によれば、
       #chem・is・try /k#m#stri/→#
       1 化学.→#
       2 化学的性質,化学現象[作用].
       3 (物事の)不思議な働き[作用].
       4 《口語》〔人との〕相性 〔between〕.→#
    のように、4で相性と表現してます。
     確かに、私は個人的に「相性」と呼びたくなる現象を不思議に思う事があります。「この二人の間には、感情の行き違いトラブルが絶えない」という組み合わせがたまに身の回りにあって、しかもその原因を当事者のどちらか独りのパーソナリティに求められない。両名が一緒にいて、初めて「合わない」という状態が発生する。そんな「bad chemistry pair」が時々現れます。
     「synchronicity」も、ユングっぽい含みで使ってるのでしょうか。そうなると、まさに遭うべき物同士が邂逅する偶然の妙の中、たまたまコラボレーションがうまくいくことを、縁と呼んだのかしらん、テイ・トウワは。

  2. HS より:

    やまぎしさん、コメントありがとう。chemistryにそういうダイレクトに相性をしめすような意味があるとは知りませんでしたが、そんなようなもんだと思って聞いてました。ただ、やっぱりもとの化学反応のような意味を引きずっていて、出会いによってもともとの分子なり原子なりにはない性質がある意味で決定論的に生み出されるということでしょう。

    ただテイ・トウワが言いたかったのは、そういう自動的な、決定論的なものとは違って、そう面の出会いの前に他のやつと3時間ほど過ごして、出会いの後に5時間ほど一緒にいて、さらにその2時間後には誰かにビーカー揺らされて、その後気温が上がったので、それらの温度も上昇してというような、状況論的とか、ヒステリシスとか、そんな意味もあるんじゃないか。そんなんで、chemistryとは言えないといったんじゃないかな。