シラノ

2005/11/7

「シラノ・ド・ベルジュラック」について、朝日新聞のBEが書いていた。

芸術的才能に優れ、武芸に優れた、人気者のシラノは自らの巨大な鼻を恥じ、自らが愛する女性をあきらめる。そして文才のない親友のために、彼女への恋の手紙を代筆する。その手紙に感動した彼女は、親友と結ばれることになる。ところが、この親友はあるとき彼女が愛したのは、自分ではなく、シラノが書いた手紙であることを知る。自暴自棄になった彼は無謀な戦いにより戦死する。それから10数年、シラノは政敵に襲われ、瀕死の状態で、彼女に最後の別れをつげに行く。そのときに彼がそらんじた詩を聞いた彼女はすべてを理解するも、彼は命を落とす。


というように書くと、まったく感動がなくなるが、これはジェラール・ドパルデューの主演の映画を見ると、本当に泣ける、思い出しただけで涙腺が刺激される。また使われるフランス語があるときは音楽のようになり、またあるときはまるでべらんめぇ調の様になったり、われわれを驚かせる。とにかく、ぜひもう一度見ようとずっと思っていた。

とここまで書いて、最初の文に戻る。ところが、この朝日の記事によると、実際のシラノは自らの大きい鼻を誇るとともに、小さな鼻をボロカスにののしっていた。そして、彼は女性を愛することは生涯なかったそうだ。なぜなら彼は男色家であり、これがもとになった梅毒で死んだのだという!!この戯曲を書いたエドモン・ロスタンという人物が勝手にいろいろと創作したというわけですね(このロスタンという人もかなりひどい)。

よくある話だろうけど、それにしても、イメージ壊れるよなぁ。


戯れ言 ]

3 件のコメント

  1. T.I. より:

    そう言えば、フーコー先生が亡くなった時にも、フーコーほどの人間が同性愛が原因のエイズで死んだのはなあ・・・という配慮かどうかはわかりませんが、当初、死因を曖昧に誤魔化して発表してましたよね。「イメージを壊す余計な情報」っていう意味で共通する情報なんでしょうかね(笑)?

  2. HS より:

    俺の言ったのはそれとは違うよ。フーコーは女性を礼賛する詩を書いたりしていないじゃない。だから別にイメージは崩れないよ。

  3. T.I. より:

    なるほど。フーコーはウーマンヘイティングの部分がないとは言えない部分もありましたからね。シラノとは全然別なんすね。その映画,見たことないんで,見てみます。映画や詳説のイメージが実話で崩れるってのは,確かにありますよね。朝日新聞の余計なお節介?(笑)。