緑を使う方法

2006/5/3

三色ボールペンを使っている。斉藤孝の「三色ボールペンで読む日本語」を読んで深く納得し、それ以来おそらく3年くらい使っている。話はちょっとずれるが、斉藤君は大学院の同じ専攻の2年後輩で、高校が同じと言うこともあり、その当時はけっこうよく話してた。そう言えば指圧というか、マッサージみたいなのもしてもらったことがあるなぁ。


話がずれたが、三色ボールペンは
・青:重要(レジュメなんか書くときに使う)
・赤:最重要(文章のツボ)
・緑:主観的におもしろい(論旨とは関係あってもなくてもよい)
という使い方をする。

この「緑」というのがとてもユニークでおもしろいところだと思っている。前にも書いたけど、エモーショナルーラショナルの相互作用という時の、エモーショナルな重要点が緑になる。ところが、これはオレだけでなく、多くの人がそうだと思うのだが、赤や青インクは順調になくなるのだが、緑インクは大量に余ってしまう。三色なくては意味がないものだから、緑インクだけになったボールペンはいちおうとってはおくけど、結局引き出しの肥やしになってしまう。

ところが最近緑ばっかり(というわけではないが)使う本を2冊発見。1つは、佐々木正人「ダーウィン的方法」(岩波)である。これについてはかなり根性入れて書かねばならないので、また別エントリーと言うことで。

もう1冊は前野隆司「脳はなぜ「心」を作ったのか」(筑摩書房)だ。おれがダイナミカル宣言でやってきたようなことと基本的なオリエンテーションは同じだが、知らなかった、あるいは詳しくない分野で展開しているところがとてもおもしろい。要は、心の働きの大半は無数のこびと、つまりモジュールたちの活動によって成り立っており、これの目立ったところを受け身的に錯覚しつつ見ている自己というものが存在するというものだ。これでバインディング問題も、クオリア問題も解決できる、というかそういう問題は存在していないと主張する。一般向けの本と言うこともあり、ポイントを明確にすること、その仮説の広げていくことに力点があるため、議論が雑な部分もあるが、それはしようがないことだと思う。ここに学術誌などに掲載された論文が出ているので、併読するといいと思う。って偉そうに書いたけど、この本て2003年に出てたのね・・・


1件のコメント

  1. わたしのおうちZX より:

    本の上の緑化運動

    鈴木先生のところで、三色ボールペンの話があがっていたのだが、
    「緑ラインの引けた本」というところよりも、
    なぜ緑色が減らないのか、という問いに気が向いてしま…