生態学的なアプローチによる意思決定

2006/6/26

だいぶたってしまったが(下書きのまま状態)、6月17日にcatkat研究会で、東工大の本田さんの発表を聞いた。とても好きなアプローチ)なので、ちょっとだけメモしておく。意思決定一般は、思考研究の大事な分野なので、むろん昔から関心を持っていた。また、この分野には優れた研究も数多く、感銘を受けたこともある。


ただ、私のやっているような問題解決とも、また推論とも、比較的独立な長い研究の歴史があり、親近感を覚えるというようなことはなかった。この分野の中で大きなトピックとなっているものの1つは、人間が合理的に意思決定できるかどうかと言うことだ。当たり前だが,合理的だったり,そう出なかったりするわけだ.こういうのには、最近やや違和感を感じていた.というのも、どっちの立場でも頭の中の統計用計算機が、ベイズ的だったり,そうでなかったりとか、そういうアプローチですね.

今回の研究会の本田さんの発表では、合理性を会話,コミュニケーション文脈から検討するという、新しいアプローチだった.問いの立て方がとてもよくて,ちょっと聞いて、グッと来た。これによると、言語で確率を述べる時(肯定語、否定語)と、数値で確率を述べる時の不一致がうまく説明できる.言語を用いる確率表現では、そのときに用いる肯定語,否定語の種類により、初期値(reference point)を伝えることが可能ということだ.なるほどよく出来ている.


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