ウルトラマンだった私

2006/9/7

以前読んだ本に(確か東洋先生のだったと思うが)、子供はいつになったら嘘を見破れるかというような話が載っていた.先生の友人の人は(これはあまり定かではないが)、何かもらったときには三回回ってわんといってから,お礼をするという、おかしな作法を、さもそれが正しいやり方であるかのように子供に教えた人(研究者)の話が載っていた.それによると、幼稚園に入る前くらいまではやっていたのだが,入ってしばらくすると自然にやめてしまったとの報告が載っていた.


子供が生まれたらぜひこれをやろうと密かに決意していたオレは,子供が3歳くらいのときに『実はパパは若い頃はウルトラマンだったんだよ』という嘘を教えた.娘はころりとだまされて,すぐに信じるようになった.

しかし、そう言う話を保育園などですれば,すぐに先生や賢い子たちに『バーカ、嘘に決まってんじゃん』と言われてしまい,ばれるし,子供も馬鹿にされるので(じゃあそんな嘘つくな),心理学者であるオレは,フィードバックを禁止した。すなわち、『このことが誰かに知られたら、パパはM78星雲にかえらなければならなくなるから,絶対に人にいってはだめだよ』ということを付け加えた.妻は一応協力してくれた.

これはかなり効果的であり,本当にだれにも話さなかったようだ.保育園時代などは面白くて,電車の吊り広告に「こどもの国にウルトラマンが来る』などというのが載っていると,私のところに真剣な顔をしてやってきて『あれはパッパなの?こどもの国にお仕事にいくの?』と小声で聞いたりしていた.また本などにウルトラマンが出ている時も,パッパだと言って不思議な顔をしていた.そうそう一緒に風呂に入った時なども,古傷を見せながら『これはバルタン星人にやられた時のやつ』というような補強もマメにやった.

こうしたことにより,これはかなり長く続き,小学校に入ってもだいぶ信じていたようだ(注).一度危ない時があった.オレの弟が来たときに,この話をして二人でおもしろがっていたら,遠くにいた娘にも聞こえたらしく,「ええっ、言っちゃっていいの?』と驚いたように聞いてきた.その時は弟がとっさに『おじさんは,ウルトラの弟だから,いいんだよ』と言って(なんつうやつだ)、ことなきを得た.

まとめると、以下のポイントが重要。
・フィードバックを禁止する,
・それを破ったときには罰がある(M78星雲に帰り、もう会えない)
・絶えず補強する、
・その人を取り巻く集団(うちの場合は妻と弟だけど)が同じことを信じている。

これから子供の生まれる人,あるいはまだ子供が小さい人、あなたもウルトラマン(母親の場合はセーラームーンでもいいけど)になってみませんか.面白いですよ.もうちょっとどぎついのは昔読んだ漫画に載っていて、その子の誕生を祝うアルバムの一番最初の方に、(たとえば)オタマジャクシとか,かえるとか,そう言う写真を貼っておくというのもあるらしい.

(注)この件を載せるからというので,一応娘に確認をとったら,怪しいというのはかなり早くから感じていたが、あえてそれを問いたださなかっただけだと言っておりました。


戯れ言 ]

1件のコメント

  1. HS より:

    ここに書くのはよくないのですが、Hi-lo-Mixさん、せっかくtb頂いたのにごめんなさい。大量のspam comenntを消したときに、誤って消してしまいました。お詫びします。

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