健康は病気を招く

2007/1/10

昔、「健康のためなら死んでもいい」というコマーシャルがあり、大変に笑えたのだが、健康に気をつけると言うことは非常に危険な側面を持っていることに気がついた。

高血圧気味だとしよう。食事、運動によって血中コレステロールを下げる努力をすると、長生きする。長生きすると別の病気にかかる危険性が高まる。三大成人病は心臓疾患、ガン、脳卒中だが、これらはいずれも年齢を経るに従って罹患率が急激に高まる。


たとえば神奈川県での統計(15年度)だが、悪性腫瘍の罹患は0-4歳が20件、20-24歳でも30件だが、45-49歳で450件、50-54歳とちょっとあがると突然1000件を超え、70-74歳では3200件にもなる。つまり、癌の主要原因は加齢と言うことだ(多少の無茶は承知で言っています)。

健康のためにといって血圧を下げたりすると、せっかく脳卒中とか、心筋梗塞とかそういうので一発で死ねたはずかもしれないなのに、大変な部位に癌ができて、非常な苦痛の中で死んでいくという場合もあるということだ。すべてに気をつけていずれの成人病にならなかったとしても、どんどん歳を取り、痴呆になって行くというケースもあるわけだし、内臓系はすべて健康だけど体が言うこと聞かなくなり赤ちゃん扱いされて死んでいくケースもあるわけだ。

要するに、どれかのリスクを減らすことは、別の原因での死のリスクを高めることになる。どういう死に方がもっとも楽かという議論はナンセンスだが、やはりこれだけでは死にたくないという病気がある場合、それの罹患の危険性を下げることにこだわるべきであり、それよりましと自分が考える病気の危険性を下げるために努力すべきではないのではないか。健康のために生きるんじゃなくて、自分が思うところのいい死に方というか、消え方をするために生きるという姿勢も大事なんじゃないか。


その他 ]

Comments are closed.