民主党政権下の教員養成

2009/9/19

教育に関わる民主党のマニフェストに、免許更新制の廃止といううれしい話があるとともに,教員養成を6年制にするというのがある。民主党の案では6年制にしてそのうちの1年を実習に充てるなどの方針が打ち出されている.

教育実習をやったにせよ大学を3月に卒業して、4月から担任というのはずいぶんと大胆な話だと昔から思っていた.ただ6年制にしたら本当に現場ですぐに活躍できる人材が育成されるかというとそういうわけではなかろうとも思う.また

6年もかかかるとなれば、当然入学者も減る危険性もある.勤めていたら2年間で500−700万程度の収入が得られるのに,逆に(私学の場合)200万程度の支出が生じるのだ.さらに6年もかけて先生になれない危険性も相当高い。小学校の教員採用は東京都の場合は数倍程度の倍率だが,中、高の場合は数十倍にもなる。医者だって,薬剤師だって学部を卒業すれば必ずなれるというわけではないが,ここまで厳しいものではないだろう.

などなどを考えていたのだが,昨日の朝日の投書欄を読んで,もっと大きな問題があることに気づいた.投書の主は,以前,アナロジーに関わるワークショップを日本心理学会で一緒にやった荷方(金沢美工大)さんだ。6年制にすると、いわゆる教育学部以外のところで教員養成をすることが著しく困難になるということだ。言われてみればその通りだが,考えていなかった.我が大学でも教育学科以外の学科,学部から、かなりの数の教職履修者がいる.こういう学部、学科はむろん4年制のままでいるわけで,後の2年はどうするのかという問題が出るわけですね.また教育学部を持たないが教員養成をやっている大学ではこれの担当者というのも多数いる.こうした人たちはどうなるのだろうか.

もう少し考えると教育学部などの教員養成をやる学部でも大きな問題になることは確実だと思う.というのも教育学部は教員養成だけをやっているわけではないからだ.また入学者の中にも教員は目指さないという人たちも一定数いる.こういう人たちはどうなるのだろうか.

いずれにせよ、ものすごい大きな変革が必要になる.ちょっと無理じゃないかなぁ.


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