おめでとうとごめんなさい

2014/1/3

おめでとう:
まず明けましておめでとうございます.本年もどうぞよろしく.昨年から私が所属することを誇りに思う日本認知科学会の会長という重責を担うことになりました.大変でしょうが頑張ってくださいとよくいわれますが,実は大変ではありません.理由は2つあります.1つは会議のメンバーたちが私と同じ思い(認知科学会に対するとてもポジティブな思い入れ)を抱いていること,そして建設的であること,論理的、合理的に思考が出来ること,ということです.ですので妙な気遣いなく,真剣勝負で議論できます.これは楽しいです.いろいろな会議に出ていますけどこういう条件を満たす会議はこれまで1つも経験したことがありません.もう1つは事務局長の清河さんがいろいろと私が気づかないレベルのことまで考えて動かしてくれているためです.おんぶにだっこにならないように私もいろいろと気を使うようにしていますが,なかなかすべてというわけにはいきません.でもそうした部分は信頼できる清河さんがやってくれるので,相当に助かっています.という次第ですので,もう1年ですが楽しませていただきます.

本年は学会が名古屋大学で,斉藤洋典委員長,三輪和久運営委員長,川合伸幸プログラム委員長を中心として開かれます.久しぶりの名古屋の学会です.また植田一博さん,今井むつみさんを中心として学会としての新しい出版の企画が動き始める予定です(「認知科学の探究」以来10年度だと思います).さらに岡田浩之さん,小野哲雄さんを中心にして学会のホームページもリニューアルされる予定です.お楽しみに.

ごめんなさい:
このBlogはあまり更新もしておらず,管理もしていません.一応昨年の後半、おそらく11月にはspamコメントを全部削除したのですが,今見たら2500件を超えるコメントがありました.もしかしたら私の書いたものに真面目なコメントくださった方もいるかもしれませんが,チェックの限界を超えているのですべて削除しました.本当にすみません.匿名をよいことにメールを送るスキルだけがあるクズ野郎,クズ女郎どもによって,このコミュニティや私が大事にしてきた機能がなくなることが残念ですが、これまでの投稿をTB,コメントが出来ないものに変えていきます.


2007年の抱負

2006/12/31

昨年はいろいろあって今年の抱負というのを書く気分ではなかった。今年は書いておくことにする。2年前と変わらない部分も多いのだが、まあそれは当然だよね、2年で片がつくわけではないからね。

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「学習科学とICTは学びのあり方を変えるか」というシンポジウム

2006/10/10

東大の山内さんのところでおもしろそうなセミナーがある。残念だが学内の抜けられない仕事で出席できない。うーん、いきたい、しかしやはり無理。知り合いにいってもらうしかないだろう。


「知性の創発と起源」刊行!

2006/7/25

以前にお知らせしたかも知れませんが、「知性の創発と起源」がオーム社より刊行されました。これは、いい本ですぜぇ。もうちょっと前から出ていたのですが、アマゾンのリンクを入れるためにこのエントリーを寝かせていました。

0章 総論:認知の創発的性質 鈴木宏昭
第I編 揺らぎ創発する知
 1章 脳における生成とクオリア 茂木健一郎
 2章 学習と発達における揺らぎ(*) 鈴木宏昭
第II編 かかわり合う知
 3章 遊離物と知性(*) 野中哲士
 4章 法規範の定立と社会規範の創発 太田勝造
 5章 創発のためのソフトウェア(*) 中小路久美代・山本恭裕
第III編 育ち、進化する知
 6章 身体的「知」の進化と言語的「知」の創発 岡ノ谷一夫
 7章 ヒト知性の生得的基盤 稲垣佳世子・波多野誼余夫
 8章 共発達の構成論(*) 植田一博・小松孝徳

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朝倉書店「心理学総合事典』

2006/6/27

上記の事典が刊行された.海保先生と一緒に編者である楠見さんから頼まれて,「思考」という章を担当した.むろん,一人で全部かけるわけではないので,
・演繹:服部さん
・帰納:岩男さん
・問題解決:鈴木
・意思決定:山岸さん,
・知識の転移と獲得:鈴木
・外的資源と思考:三輪さん
にお願いした.上記の皆様,ありがとうございました.

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動く赤ちゃん事典

2006/3/28

東大の佐々木さんが科研費のプロジェクトの成果として、「動く赤ちゃん事典」というものを完成させた。これは、子どもの発達を動きを通して理解、研究していくために作られたもので、発達心理研究者、教師はもちろん、ロボット、インタフェース、リハビリ、デザイン、などの分野の実践者、研究者に役立つというものである。以前、日本認知科学会学習と対話研究会で佐々木さんが宣伝し、いつ出るかと楽しみにしていたものだ。

DVD2枚、ハードディスクにインストールすると13GBにもなる、子どもの多様な動きが収められている。単に画像だけではなく、さまざまなインデックスがついており、これを活用することで0歳から3歳くらいまでの2人の子どもが、どのように発達していくかが、環境との関わりの中で理解できるようになっている。

本当にすばらしいものだ。見ていると飽きない、何時間でも見てしまう。またこんなこと考えたりするのはやっぱり佐々木さんしかいないよなぁと感心してしまう。拍手。

普通の人はどうやってこれを手に入れられるのだろうか。


波多野先生の思い出

2006/1/14

新年になりましたが、いつものご挨拶はやめます。その理由は、たったの2週間で大切な人が二人もお亡くなりになったからです。今年に入ってすぐに私の身内に不幸があり、通夜、葬式など済んで一段落ついたと思った矢先に、波多野誼余夫先生が亡くなられたとの連絡を受けました。ひどくショックを受けています。先生が認知科学、発達心理学、教育心理学の分野で、世界のリーダーの一人として活躍されていたことは、この分野の人たちの常識となっています。先生の死は、私のような直接親交のあった人間にとっての衝撃となるのはもちろんのこと、この分野の研究にとっても大きな痛手です。

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相模原「認知科学概論」受講者の皆さん、

2005/12/23

講義で述べた論文は以下の二つです。

人工知能学会誌論文

認知科学会論文


人工知能学事典刊行間近

2005/11/26

共立出版から人工知能学事典がまもなく出る。学会の編集委員をやっている関係で、この事典の「心理学」、「認知科学」関係の項目の編集を行った。20名近くの忙しい方たちに無理を言ってお願いをし、原稿を書いて頂いた。お願いしてから、かれこれ2年以上、いや3年?くらいたつのではないかと思う。本当にありがとうございました。

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誕生日から10日たって

2005/10/9

昨年このBlogを公開してから1年と10日ほどたちました。
・掲載記事:155件
・コメント:120件(自分のも含むので、実質はその半分くらいかな)
・TB:25件
となっています(ゴミは消してあります)。

なぜか忙しいときの方が投稿が多いような傾向があるようです。

コメント、トラックバックをしてくれた方々、どうもありがとうございます。いろいろ学びましたし、笑えました。どうぞこれからもよろしく。


Sidebar BBS

2005/4/30

ゼミ生に刺激されて、というものを入れてみた。chobiというJSらしい。詳しくはここ。いかがなもんでしょうかね。気に入ったら、あるいは気に入らなくても、一言入れてみてください。ただ、フォントがでかすぎて、まわりと相性がよくないという印象があるな。


若林君のご冥福を祈る

2005/3/20

佐伯先生が東大にいた頃の院生ということで、面識のあった若林君(34歳)が3月8日にお亡くなりになった。19日にお別れ会があったので出席した。彼は肝臓が悪く2度の生体肝移植を受けた。2度目の時には国内では実施できず、アメリカに渡ってこの手術を受けることになった。莫大な費用がかかるので募金などを行なった。わたしも青学の先生に連絡し、何人かの方に募金に協力していただいた。

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今年のテーマ

2005/1/5

昨年中はお世話になりました。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

昨年は新たな展開をすべくいろいろと努力しましたが、少しずつその芽が出てきているようです。今年のキーワードは、

  • やりとり、
  • 行為、
  • 潜在
  • 冗長性、そして
  • ・生成と変化

です。今年から数年かけて、これらを大事に育てていきたいと考えています。

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「認知科学への招待」刊行

2004/11/16

大津さん(慶應)、波多野先生(放送大学)のお二人が編集した「認知科学への招待」という本が研究社から刊行されました。入門者向けであるが、いわゆる教科書ではなく、各分野の最先端の研究がわかりやすく解説されている良書だと思います。わたしも4章に「創発的認知から見た問題解決」という論文を書きました。書いた内容は洞察についての今までの研究と、「認知の創発的性質」(人工知能学会誌、2003)を融合させたものです。けっこういいんじゃないかと思ってます。
そのほかの章は、

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「思考研究の動向」論文

2004/10/1

学術月報という、学術振興会が出している雑誌に表記の論文を書きました。私の知り合いではそういう雑誌を読む人はいないだろうから、以下に掲載します。

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ダイナミカル宣言VIII: SCIS2004論文

2004/9/30

Internationla conference of soft computing and information systemsという学会で、わたしの知り合いの大森さん(北大)がオーガナイズしたセッションがありました。そこで発表をしてきたので、そのときの論文を載せます。

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blogはじめます

2004/9/28

青山学院大学文学部の鈴木宏昭です。

今まで自分のホームページにいろいろと書いてきたけど、面倒が多くなってきたので、こちらに移ります。ホームページの「その他」はこれからはほとんどこちらに書くことになると思います。よろしく。

なお、従来のページも広報用、および教育用としては用いるので、適当にはアップデートする予定です。


認知科学辞典刊行

2002/7/30

今回は、表記の通り単なるお知らせです。認知科学辞典がついに刊行されました。私は「思考」という分野の編集委員をしていたのですが、本当に長かったなぁ、という気持ちです。この編集に関わる、最初のメールは1997年の7月になっています(おそらくその前から幹事たちが仕事をしてたんでしょうねぇ)。まあ辞典というのはこのくらい時間がかかるものなのでしょうか。

この辞典の特徴はカバーする範囲の広さにあるといえるかも知れません。今ざっと見たんですが、理論、世界内存在などから、リンク、履歴、隠し味まであります。短いけど、ちゃんと(つまり認知科学的に)解説されています。

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「類似から見た心」刊行!!

2002/1/11

大西さんと私で編集した「認知科学の探求シリーズ:類似から見た心」(共立出版)が昨年(2001)暮れに出版されました。この本は、「類似」という観点から人間の認知を捉え直すという、1990年以降かなり活発になってきたアプローチの延長線上にあります。ただし、本書の論文はいずれも類似をgiven とせず、それを動的に作り出すメカニズムに触れているという点で、ダイナミズムの路線上にもあります。またこの本は、知る人ぞ知るという豪華メンバーによる論文が多数収録されており、類似判断、類推は元より、カテゴリー、認知発達、創発認知などの研究分野に大きな影響を与えるものと確信しています。

以下、各章の内容と著者紹介をくだけた形で行ないます。

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アナロジーの力 刊行

1998/6/15

Keith J. HolyoakとPaul Thagard著の”Mental Leaps: Analogy in Creative Thought”の翻訳が新曜社から刊行されました(5200円)。この本は、多重制約という考え方から、人間、動物、機械におけるアナロジーを包括的に論じた、素晴らしい本です。訳者がいうのもなんですが、名著です。著者の二人の経歴は次の通りです。

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