心の先史時代(ミズン)から見た農業

2012/2/23

人類の変化、進化について最近興味があるので,大分前に部分的に読んだ標記の本を読み直した.

この本はチンパンジーや600万年前くらいからの人類の進化を認知科学の知見をもとにして考察するというものだ.つまり知性というもの事態についての学問的な考察を抜きに,知性の進化を語ることはできないというまことにまともであるが,考古学者たちはあまりやったことのない(?)試みを展開した本ということだ.

日本での出版は前世紀で、その当時発達絡みの研究を行っていたこともあり,人類学の本なのだが、何か関係あるかなと思って買っておいた本だ.数年くらいの間に何かのきっかけで読み始めたのだが,発達心理学や進化心理学の話がしょっぱなからでてきて,たまげてずいぶんと読んだ記憶がある(ただし途中まで).何かの論文の参考文献としても入れた覚えがある. Read the rest of this entry »


人類史 ]

NHK「ヒューマン」における農業

2012/2/20

最近人類史等についての投稿が何件か続いたけど,ちょうどNHKの「ヒューマン」という番組で農業の発達の話が人類史の文脈で語られていた.

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農業,アリ、キノコ、ゾンビ

2012/2/17

農業と人間の文明ということが気になってきた.いくつかの歴史の本を読むと1万年から5000年くらいにかけて世界の各地で農業が始まったという記述がある.特にユーラシア大陸、肥沃な三日月地帯(fertile crescent)で始まった農業はヨーロッパに伝わり,今のヨーロッパ文明の基礎となったという話が多い.

そのままでも食べられるものをわざわざ土の上に蒔いて、ずっと待って収穫するというのは,生物の本能、狩猟採集の精神からはかなりかけ離れたものだろう.他の人,動物が食べてしまうかもしれないし,腐敗して食べられなくなるかもしれないし,気候の影響で育たないかもしれないし,忘れてしまいどこかに移動するかもしれないし,山火事や洪水で収穫できないかもしれない.これらのリスクはずいぶんと高いと思う.しかし、人類はこうしたことを行ったのだ.なんでこんなことが出来たのだろうか.

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人類史 ]

「銃・病原菌・鉄」(J. ダイアモンド)

2012/2/15

この本は20世紀を代表する1冊とか言われて大変に有名な本である.200年の出版当初から非常に話題になった本であるり、直後の購入したが本棚の奥の方に鎮座したままであった.しかし、前の本(一万年の進化爆発)に触発されて、ようやく読んでみることにした.

なぜユーラシア文明が世界を席巻したか、逆を言えばなぜ人類発祥の地のアフリカの民が世界を支配することが(一度も)なかったのか,スペイン人たちはなぜ100名程度の軍隊でインカ帝国を征服できたのか、また逆に言えばどうしてアボリジニは世界を征服することはなかったのか,こういう問題設定のもとで探究を進める. Read the rest of this entry »


人類史 ]

一万年の進化爆発ー文明が進化を加速したー(コクラン,ハーペンディング)

2012/2/10

標記の本を読んだ.なかなか魅力的だが,ずいぶんとprovocativeな本である.

一般にほとんどの教科書には現世人類の祖先は6万年くらい前にアフリカを出発し,世界中に広がった.そして4万年くらい前にはヨーロッパに到達し,ネアンデルタール人を駆逐し,人間の時代が始まったとされている.それ以降は人間は進化を停止し,あるいはどこの地域の人も同様の進化を経て,今に至るというのが基本的な考え方だと思う.

この本は題名からしてそうなのだが,そういうのは嘘で進化は続いているし,それは文明の発達に伴って加速しているという立場を取る.そしてネアンデルタール人との混血(!),農耕の発達による(自然?)淘汰,白人による新大陸の支配,中世におけるユダヤ人の進化(?)などというきわめて危ない(?)テーマをデータをもとに語っている.

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人類史 ]