論告分析型評議の提案

2009/7/1

西條美紀・高木光太郎・守屋克彦 (2009).「論告分析型評議の提案ー裁判員が実質的に関与する評議の実現のために. 法律時報, 81(8), 83-93.

しばらく前から参加している科学研究費の共同研究のメンバーで書いた論文が出版されました。応用言語学(西條)、心理学(高木)、法律実務(守屋)による共著です。

裁判員裁判における評議(裁判員と裁判官が話し合って事実認定や量刑を検討する討議)をどのようにしたら実質的なものにできるのかを検討した研究の一部です。この論文は「裁判員評議における評議デザイン論の展開」という連載の一部で次号以降に他のメンバーが執筆した論文が2本掲載される予定です。

論文の構成は以下のとおりです(法律雑誌なので実物は縦書き漢数字)。

  1. はじめに
  2. 判決の社会的正統性と理想の評議
  3. 裁判員裁判の運用方針と課題
  4. 裁判員の「実質的関与」のための情報の外在化と共有
  5. 論告分析型評議の提案
  6. おわりに

記号の思想〜現代言語人類学の一軌跡

2009/6/3

「記号の思想〜現代言語人類学の一軌跡 シルヴァスティン論文集」

マイケル・シルヴァステイン著

小山亘(編)榎本剛士・古山宣洋・小山亘・永井那和(共訳)

三元社 (2009.5)

訳者の一人で、ヒューマンイノベーションコースの兼任講師もお願いしている国立情報学研究所の古山宣洋先生からご恵贈いただきました。ありがとうございます。

著者のマイケル・シルヴァスティンの理論については不勉強でよく知らないのですが、オビにあるコメントを読むとムラムラと読書欲がわいてきます。かなり専門性が高い内容のようなので読みこなせるかどうかはわかりませんが...

「難解をもって知られる、現代北アメリカを代表する言語人類学者の論考に詳細な解説をつけた、初めての論集。オリゴを基点としたコミュニケーション過程のなかに、文法、語用、談話、社会、文化、心理、歴史、その全てを統一的に捉え直す精緻な理論。言語、認知、相互行為など、コミュニケーション実践に焦点を据えた現代社会文化研究の先端、極限を<今ここ>に刻印する。社会文化コミュニケーション論による「言語学」の超克、そして、「認知科学」、「人類学」の再構築。」


質的研究法キーワード

2009/5/24

マイケル・ブルア/フィオナ・ウッド(著) 上淵寿(監訳) 金子書房

訳者の一人である東京学芸大学国際教育センターの榊原知美さんからご恵贈いただきました。質的研究法に関連する様々なキーワードについて解説されています。著者は医療社会学者のようですが、もちろん質的な心理学研究にも大いに有用です。特に項目の解説だけではなく、そのキーワードに深く関連した先行研究の紹介がある点が、これから実際に研究をしていこうとする大学院生の方などには役立つのではないでしょうか。


被告人の事情/弁護人の主張

2009/5/24

短いコラムを書かせていただいた本が出版されました。

「被告人の事情/弁護人の主張〜裁判員になるあなたへ」(法律文化社)

私が担当したのは、裁判員裁判員おいて自白や目撃証言といった供述証拠をどのように取り扱うのかというテーマのコラムです。もちろん法律の専門家ではありませんので、これまで心理学者として供述証拠の信用性評価に関する意見書や鑑定書を作成してきた経験に基づいて書かせてもらいました。

本全体の趣旨は、こちらをご覧ください。